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  半林半Xにチャレンジ!(奥村 明尚) 2018/07/02
 広島市では、昨年、自伐林業を実践しながら、他の仕事にも取り組む「半林半X」という新たなライフスタイルを目指す中山間地域への移住者を募集しました。
 現在、2人の移住者が佐伯区湯来町、安佐北区白木町で、それぞれ林業の研修に参加しながら、山里での暮らしに奮闘しています。
 今月は、移住者のひとり、奥村 明尚(おくむら あきひさ)さんに移住してからの想いをつづってもらいました。
 
          −LIFE OVER DEATH−     奥村 明尚
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 先週、中区までジビエ料理の出店に行った。そのとき出演していたDUBと言われる音楽を奏でる広島のバンドで親方と盛り上がる。なので曲のタイトル「LIFE OVER DEATH」をコラムのタイトルとして勝手に拝借した。
 湯来に移住して、半分林業、半分X(別の仕事)を模索する事業に参加した、音楽や絵が好きな2年目研修生の思ったことを書いていこうと思う。
<DUB>
 まずはDUB(ダブ)の話に少し道草してみる。
DUBの手法の一つは、音を抜く、だ。すると残った音に空間ができ、こだまし、新たな音が伝わっていく。なんか間伐と似ている気もする。
ジャマイカという秋田県くらいの小さな島国の音楽、レゲエ。今は海も山も人種も越え世界中で鳴り響く。そんなレゲエから生まれたダブの音は、コンシャスな側面(コンクリートジャングルで警告を鳴らすような表現)に重きを置く。そして地鳴りのように響く。そして、音と音の隙間はどこか、和を感じさせる気もする。
 また、「アイタルフード=自然のものを食す」という”暮らし”にまで根ざしたものがダブやレゲエにはある、そんなこんなで魅了され、今に至る。
 そして、自分が親方に連れられ、どんぐりなどを食べて育ったジビエ(お肉なので厳格には賛否両論?)を山から街へ届けられることが、なんかうれしい。誘ってくれた街の人にも感謝だ。こんな感じで少しでもアクションを起こせたらいいなと感じている。
 ただ、いいことばかりはありゃしない、エゲつないこともあるし、失ったものが戻ってこないこともある。やらかしてしまうことも現在進行中だ。なのでせめて今は山の手入れ、里暮らし&X(何か)で、自然に恩返しできるようなナイスな水と緑と文化のまちづくりに精を出していきたい。
<移住>
 湯来に来て、川を汚さないよう努めている洗剤に変えた。
 山菜や水脈、樹種は見分けがつき始めたらただの野山がまるで商店だ。
 集落の方の温かい声、美しい光景は幻聴でも幻覚でもなく、絵になるなあと思う瞬間がよくある。
<僕の好きな先生>
 「林業現場人」という本を見ていたら、本に載っていた林業人が、好きな忌野清志郎についての話をしていた。なので脱線して、このコラムでは、20年前に出会った僕の好きな先生の話をしてみる。
 海外でやらかした笑い話もありながら、we are the world、ボブディランなども聞かせてくれたジャージが似合う英語ティーチャー。背骨にまで響く話をたくさん聞かせてくれた。卒業してからも、貧しい生活を強いられた人達に何かできないかと仲間で集まり、一緒に活動させてもらった。僕が参加させてもらった音楽のカセットテープなどを商店街の本屋(今はもうないけど)で売った時は、売上の一部を困っているであろう子どもたちに寄付した。そのティーチャーも、子どもたちも、本屋のおばさんも元気にしていることを願っている。
 山ととともに暮らす心地よさを感じられるのもそんなお世話になった人たちのおかげかもしれない。せっかくなのでここで伝えさせてもらいました。
 また、どこかで会う時、笑ける&ちょっといい話ができるようにしっかりやっていきます。


 
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