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ホーム > 今月のコラム > 市民の手で里山整備を(財団法人広島県環境保健協会 和田秀次氏:広島市里山整備士養成講座講師)
市民の手で里山整備を

●いろいろな森
広島市の面積の約三分の二は森林で占められています。この森林は人との関わりの度合いによっていくつかに分けることができます。人の手がほとんど入っていない森林、人が木材を得るために木を植え育ててきた、いわば畑のような森林、そして人が日常生活や農業に使ってきた森林です。


●里山とは
人が日常生活や農業に使ってきた森林や草はらは里山とよばれています。昭和三十年代までは、山でたきぎを集め炊事や風呂に使っていましたし、草を刈って肥料を作っていました。その結果、マツや落葉樹からなる明るい林や草はらができあがっていました。


●里山の変貌
昭和三十年代に石油から作られた燃料が普及すると、あるいは同じ頃に工業的につくられた肥料が普及すると山から草木を得る必要がなくなり、それまで千年以上続いた里山に変化が起こり始めます。伐られることで抑えられていた木が伸び始め、山の様子が変わってきたのです。


●これからの里山
里山が今のように放置されたままでは、山火事になりやすい状態であったり、獣が人里に近づきやすくなったり、すんでいた生き物がいなくなったりします。またやぶ化した山は景観上も好ましくなく、不法投棄の温床になったりすることもあります。これらの問題を解決するためには森を適切に整備することが必要です。

また森は私たちが手を加えることによってさまざまな恵みを私たちに与えてくれます。例えば明るく見通しのよい森で散歩することは健康につながり、子どもたちの遊び場にもなります。生き物がたくさんいる森にすることもできます。炭にする木材や山菜、木の実を収穫することもできます。

里山を放置するのではなく、かつての山と人との関係に学びながら私たち市民の手で新しい森をつくることが大切です。


管理されずシダに覆われた里山
管理された里山
市民による里山の管理
 
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