NPO法人里山環境保全みどり会
                               

シイタケの駒打ち体験会

 2月26日(日)、毎年人気のイベント「シイタケの駒打ち体験会」を、里山環境保全みどり会の活動拠点「鹿ヶ谷ふれあい広場」で開催しました。
 公民館だよりや「広島の森づくりコミュニティネット」での募集で集まった参加者は約40名。今回は小さい子どもさん連れの家族での参加が多くとても賑やかな体験会となりました。

 
   

 みどり会メンバーは、10時の開会に向け、朝早くから準備に余念がありません。
 ホダ木を並べ、手づくりの作業台を整然と並べていきます。
 参加費500円でホダ木2本は、ホームセンター等で購入するよりもぐっとお得です。駒打ちから収穫までは2夏かかるため、誰の木かわからなくならないように番号をしっかりと彫り込んでいます。
 作業を正確かつ安全に行うためにホダ木を固定する作業台は手づくりのもので、回を重ねるにつれ進化しています。
 はじめは台にホダ木を固定する治具をつけただけでしたが、ドリルで穴を開ける目印となる「種駒スケール」と足元に置いて蹴飛ばしたりひっくりかえしたりしないように「種駒ポケット」が取り付けられ、グレードアップしています。
 参加者が集まる前にまずメンバーで作業工程を確認。穴の深さの調整をすませておきました。
 10時の開会を前に参加者が続々登場。肌寒いあいにくの曇り空ですが、子ども達は元気いっぱい坂道を登ってきます。
 受付では竹筒に入った割り箸を1本選んでもらいます。割り箸には数字が書いてあり、書かれた数字と同じ数字が彫り込まれたホダ木で作業をしてもらう仕組みです。
 駒打ちしたホダ木は持ち帰って自宅で育てても、ふれあい広場に預けてもどちらもOKです。
 開会式後にいよいよ作業開始。
 作業台にホダ木をセットしてドリルで穴を開けます。「種駒スケール」には黒色と赤色の印が交互につけてあり、まず黒色の印に合わせて穴を開けたら90度ホダ木を回転させて、今度は赤色の印に穴を開けます。これをくり返すと一本のホダ木に均等に約20個の穴を簡単に開けることができます。
 一列穴を開けたら種駒をハンマーで打ち込んでいきます。みどり会メンバーの指導で小さい子も自分自身でチャレンジします。
 ドリルにハンマーと普段持ち慣れない道具ですが、けが人もなくみんな良い経験をしましたね。
 作業を終えた子ども達に大人気だったのが、この手づくりのシーソー。
 そういえば町中の公園では最近あまり見かけない光景になってしまったような気がします。
 ふれあい広場の自慢の一つ、立派なかまどで作っているのはぜんざいです。
 寒い屋外だから余計にぜんざいの甘さや温かさが体に染みわたりますね。やけどしないように気をつけてね。
 ぜんざいで温まった子ども達に手づくりのおもちゃ「鉄棒大車輪」を披露するのは、メンバーの原田さんです。テレビや携帯のゲームばかりではなく、こういう楽しさも子ども達に知ってもらいたいですね。
 この日作業したホダ木は、この後、「仮伏せ」「本伏せ」「ホダ起こし」という作業工程を経て2夏後の秋に収穫できるようになります。
 収穫を楽しみに、時々様子を見にふれあい広場へ遊びに来てくださいね!

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