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節分のヒイラギ

公開日:2023年02月01日 最終更新日:2023年07月05日
登録元:「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」
 「おにはそと~ ふくはうち~♪」もうすぐ2月節分がやってきます。
 節分といえば、焼いたイワシの頭とヒイラギで作る「やいかがし」または「柊鰯」を玄関などの家の入口に飾る家もあるでしょう。
 焼いたイワシの頭はその臭いとヒイラギは葉のとげで鬼(悪いもの)が玄関から入ることができなくなるためと言われています。
 この飾りに使うことから「ヒイラギ」といえば葉のふちにとげがあるものと思いますが、このとげは若いうちは葉のふち全体にありますが、老木になるほど少なくなり、最終的にはとげの全くない卵型の葉になります。
 まるで、思春期の子どものように周囲にトゲトゲしている木が、徐々に角が取れて周りに人を寄せ付けるようになっているようにも感じられます。
この若木のとげが丸くなるのは何年くらいかかるのでしょうか?
 ヒイラギは、日本の暖かい地方に分布し、庭木や生垣などに使われていたぐらい昔からなじみのある樹木です。鬼の目に刺さるくらい鋭いとげのあるため、魔よけというよりも防犯目的で利用されていたようです。

 よく似た木にヒイラギモクセイがありますが、ヒイラギモクセイはヒイラギとギンモクセイの雑種と言われているために、花の咲く時期がヒイラギは11月~12月、ヒイラギモクセイは10月という差があります。

 また、クリスマスシーズンに売られているセイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)はモチノキ科の植物で、ヒイラギはモクセイ科の植物なので全く違う種類の植物です。見分け方は葉の付き方がヒイラギは対生で、セイヨウヒイラギは互生という点が異なります。

 ただ、ヒイラギもセイヨウヒイラギも冬に緑の葉をつけて、鋭いとげがあることから古くから魔よけとされています。人間の発想は日本でもヨーロッパでもそんなに変わらないのかもしれませんね。

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この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。

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