モミの伐採現場と木材利用について
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令和3年10月にモミの伐採現場(広島市内)を見学してきました。
(※モミ:マツ科モミ属の高木で樹高25m以上の大木になる樹木)
現場に到着するとモミの香りに包まれ癒されると同時に、初めての大木伐採現場(樹高:24m~25m、樹齢:約100年以上)に胸が高鳴りました。
森林組合の方がチェーンソー片手に丁寧に伐採していく光景はまさにプロの仕事でした。
伐採後は、『グラップル』という林業機械(建設機械に木材を掴むためのアタッチメントを装着したもの)を使いながらモミを集材し、チェーンソーで造材していきます。
また、美しい木口となるようチェーンソーで丁寧に仕上げをされていました。
伐採したモミの一部は、令和3年11月に広島林産中市協働組合共販市場(山県郡安芸太田町)において開催される「優良木材展示会」へ出品されるとのことで、そちらへも見学に行ってきました。
そのモミは見事「近畿中国森林管理局長賞」を受賞していました。
受賞木を近くで見ると、しっかりと目が詰まった材でとても美しかったです。
見学後、モミ材の用途が気になったので、調べてみました。
一般的にモミ材は白く美しいとされ、私達の身近に活用されているものとしては、建具や建築材、そうめんの箱やかまぼこ板などに使われているそうです。
恥ずかしながらモミ材が、かまぼこ板に利用されていることを初めて知りました。
何気なく使っている木材製品ですが、木の種類や生産地などの木材ルーツを探るのも面白いですね。
今回、モミの伐採から市場までの見学を通して、木を育てること、適切に伐採すること、木材がどのように利用されるのかについて、改めて考えさせられる一日となりました。
今後も色々な林業現場に足を運び、木材利用や適切な森林管理の必要性について興味を持ってもらえるような内容をお伝えしていければと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(伐採現場の様子)



(優良木材展示会の様子)
(出品・受賞木のモミ)



この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。