連理の杉
公開日:2024年02月01日 最終更新日:2024年06月13日
登録元:「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」
先日、京都市にある貴船神社に行ってきました。
貴船神社には、樹齢約400年の桂の御神木や、「相生の杉」と呼ばれる同じ根から生えた樹齢1,000年を超える2本の杉の御神木など、複数の御神木があります。
どれも大きく立派な木ばかりですが、特に珍しいと思ったのは貴船神社の奥宮にある「連理の杉」と呼ばれる御神木です。
「連理」とは、別々の木が重なって一つになるという意味で、連理の杉は杉と楓がつながったものです。
種類の異なる木がぴったりとくっついて大きく成長している姿はとても不思議な感じがしました。
また、貴船神社の本宮から奥宮に行く途中に、「古事の森」という看板がありました。
看板には「鞍馬山・貴船山国有林」とも書いてあります。
後から調べてみると、古事の森とは、国宝や重要文化財に指定されている寺社仏閣など、歴史的建造物の修復等に必要な大径長尺材を生産することを目指す森だそうです。
古事の森の木は、伐るまでに200~400年もの長期を想定しているとのことで、平成14年にこの鞍馬山国有林で第一回の古事の森づくりが行われました。現在は奈良県などにも古事の森があるそうです。
京都の古事の森は、明治36年に植栽されたヒノキ林を抜き伐りした後にヒノキの苗木を植えた複層林となっています。
歴史的建造物を残していくためには、その材料となっている木材の生産が必要不可欠なので、この取り組みが確実に引き継がれていけばいいなと思いました。
この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。