「クリスマスツリー」は何の木?
今年は、例年と比較しても10~11月の寒暖差が激しく、秋が短く感じましたが、
いよいよ、今年も残すところ、あと1か月となりました。
12月の大きなイベントといえば、やはりクリスマスではないでしょうか。
クリスマスは、イエスキリストの降誕祭であり、毎年この時期になると街中や家庭にイルミネーションが飾られています。
そんなクリスマスに欠かせない物の1つがクリスマスツリーだと思います。
皆さんは、クリスマスツリーとして使用される木が、何の木かご存知でしょうか。
主に針葉樹(しんようじゅ)のモミが使われていますが、
針葉樹は、1年中葉をつける常緑樹(じょうりょくじゅ)で上に向かってまっすぐ伸びるため、
昔の人々は強い生命力の象徴として針葉樹を使っていたそうです。
では、クリスマスツリーはいつから始まったのでしょうか。
歴史をたどると、古代ゲルマン民族(現在のドイツ)までさかのぼります。
当時、彼らは、樹木信仰と呼ばれ、生命の象徴として、寒さに強い「カシ」を崇拝していましたが、
8世紀ごろにやってきたキリスト宣教師が、キリスト教へ改宗させるために、
彼らの樹木信仰を「カシ」から「モミ」に変えたのが始まりとされています。
日本では、1860年にプロイセン王国の大使館に飾られたのが始まりで、
この日本で初めてとなるクリスマスツリーには、スギ・竹・ツバキなどを使って飾られたそうで、
日本だけで見ても150年以上の歴史があります。
ちなみに、クリスマスツリーを飾り付けるようになったのは、16世紀ごろからで、
当時の人が、クリスマスイヴにモミの木々の間から星のきらめきが見え、
そのあまりの美しさに感動したことから、ろうそくを灯したクリスマスツリーを子供部屋に飾ったのが始まりだそうです。
とてもロマンチックですね!
私も小さい頃は、よくクリスマスツリーの飾り付けをしていましたが、
こうして歴史をたどっていくと、何気なくやっていたイベントもより充実したものになる気がしますね!(笑)
この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。