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間伐後の丸太の行方は

公開日:2023年05月11日 最終更新日:2023年07月05日
登録元:「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」
 スギやヒノキなどの人工林の手入れにおいて重要な「間伐」の作業は、密集する木を抜き切りし、健全な成長を促進するものですが、その伐採された木はどうなるのでしょうか。

 利用価値が低く、林内に残されることも多かった間伐後の伐採木ですが、建材、木工品、紙製品など、その利用が少しずつ進んでいます。
①丸太が林内作業車で林道まで運ばれて行きます。
②トラックに荷積みされています。
③広島市森林組合小河内工場(チップ工場)にやってきました。 
④大型のチッパーで処理されていきます。
⑤なんと!チップになりました。
このチップは、木質バイオマス発電所に運ばれ、火力発電の燃料として利用されます。
今回の旅では、広島市内の森林からチップ工場を経由し、発電所へとたどり着きました。

今回のチップのような、木材からなる再生可能な生物由来の資源を「木質バイオマス」と呼びます。
木質バイオマスは、カーボンニュートラル(*)な特性を有し、地球温暖化の防止に貢献するとして、利用が期待されています。
間伐後の木材の利用には搬出・輸送コストがかかるなど様々な課題がありますが、みんなで知恵を出し合い、今ある地域の資源を有効活用できる持続的な社会を目指していきたいですね。


*カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにするというもの。森林を構成する樹木等は、光合成によって大気中の二酸化炭素の吸収・固定を行っており、森林から生産される木材をエネルギーとして燃やすと二酸化炭素を発生するが、この二酸化炭素は、樹木の伐採後に森林が更新されれば、その成長の過程で再び樹木に吸収されることになり、大気中の二酸化炭素濃度に影響を与えないという考え方に基づく

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この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。

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