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巨樹・巨木に会いに その2(令和5年3月)

公開日:2023年03月01日 最終更新日:2023年07月05日
登録元:「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」
金江の大ムロノキ
 福山市金江町金見に「金江の大ムロノキ」を見るために出かけました。場所は少しわかりづらかったですが、近くまで行くと案内板などがありました。観覧車が見えておりみろくの里がすぐ近くにあるようです。
 遠くから眺めた姿は、主幹が枯れて葉は付いていないので、白骨化した枝が剥き出しになっています。その白骨化した枝は四方に広がり、不思議な力強さを感じることができます。近くに寄ってみると、主幹の樹皮は枯れ落ちて、剥き出しの白い肌が光っており、側枝の生きている部分との対比を楽しむことができます。
 主幹の目通り周囲は4.5m、樹高約8m、主幹は枯死していますが、ムロノキは枯死しても腐敗しにくいらしく、主幹は白骨化していて、それがこの木をより神秘的な姿にしているようです。また、側枝は旺盛な生育を見せており、まだまだこの雄姿を見せてくれそうです。
 この木も、神木として保護されており、福山市の天然記念物にも指定されています。ムロノキの周りは草刈りなどもされており、地域で大切にされているようでした。
 ムロノキは、別名ネズ、ネズミサシ、杜松などと呼ばれている、ヒノキ科ビャクシン属の常緑高木です。ネズやネズミサシという名称のほうが一般的かもしれません。用途としては、稲のはで干しに使うはでの支柱などに使われていたそうです。
 また、広島ではネズの果実をジュニパーベリー(セイヨウネズの実)の代わりに、ジンのボタニカルとして使用した、人気のクラフトジンが作られています。

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この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。

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