木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)
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木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)
(令和3年2月)
木六竹八塀十郎(きろくたけはちへいじゅうろう)とは、旧暦で、「木を伐る時期は6月」、「竹を切る時期は8月」、「壁を塗る時期は10月」が良いと言う人の名前に因んだ「ことわざ」です。
現在の暦に置き換えると、「木を伐る時期は、7月上旬~8月上旬」、「竹を切る時期は、9月上旬~10月上旬」、「壁を塗る時期は、11月上旬~12月上旬」が、最良でこの時期に行うと丈夫で長持ちするという言い伝えです。
昔の木造家屋が長持ちするのは、「木六竹八塀十郎」の様な決まり事を大切に守ってきたからだと思います。
伐った木には、表と裏があります。「木表(きおもて)は外皮に近い側、木裏(きうら)は木の中心近い側」を言います。
一般的に家の中のフローリングに使われる、無垢(むく)材は、木表が上、木裏が下となっています。木表は木裏よりツヤがあり美しく、節も少ない場合が多いです。板は字の如く木が反ると書き、板は木表に向かって凹の形に変形します。板の両端を押さえるように、板を張れば、安定します。
また、木裏は木表に比べ、乾燥に伴い木目が剥がれ、先端が尖った槍のようになりやすいため、木表を上に利用しています。
木をふんだんに利用している家は、木のぬくもりが感じられ、いいものだと思います。改築、増築、新築される場合は、ひろしまの木「太田川材」利用することを検討されてはどうでしょう。
この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。