クリスマスと柊(ヒイラギ)
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クリスマスと柊(ヒイラギ)(令和2年12月)
我が家では、今年もサンタクロースの人形を飾り、子供たちと一緒にクリスマスを楽しみにしています。
さて、クリスマスといえば、皆さんは何を想い浮かべますか?
私は、たくさんの飾りを付けた綺麗な「クリスマスツリー」や、木の実やヒイラギがあしらわれた「リース」などを思い浮かべます。
先日、近所を散歩していると常緑のトゲトゲした葉を子供たちが山際で見つけ、図鑑でこの葉っぱの名前を調べてみることになりました。
調べてみると、モクセイ科モクセイ属の「柊」(ヒイラギ)であることがわかりました。
この「柊」(ヒイラギ)は、常緑小髙木で、低い位置から枝分かれし、樹高は2~6mほど。果実は黒紫色で初夏に熟し、主に身近な低山の林内に点々と生えていて、庭木や生垣、公園樹としても見ることのできる常緑樹で、日本では、鋭い棘が鬼を払うとして節分の飾りにも使われていると説明書きがありました。
その時、私は心の中で「あれ?クリスマスのヒイラギってこの「柊」(ヒイラギ)じゃないの?」と思い、今度は、クリスマスのヒイラギのついて調べてみました。
クリスマスの飾りで利用されるヒイラギは、「セイヨウヒイラギ」と呼ばれ、モチノキ科ヒイラギ属に属します。11月ごろに果実が赤く熟すことから、「クリスマス・ホーリー」と呼ばれ、リースなどの装飾用としてよく利用されているそうです。
セイヨウヒイラギは鋸歯のある葉がモクセイ科の「柊」ヒイラギの葉に似ているため、この和名がつけられたとのこと。(「あーそうだったのか!」と心の中で叫びながら子供たちに教える私。)
また、「聖なる木」として大切にされている植物のようで、魔よけの木とも呼ばれ、厄災などから守ってくれると言われているそうです。
今回、近所で見かけた「柊」(ヒイラギ)がクリスマス飾りに使われるものと種類が違うという事を、恥ずかしながら初めて知りました。
大人になっても知らない事ってたくさんあるなーと気づかされました。
「柊」(ヒイラギ)と「セイヨウヒイラギ」、ぜひ見比べて観察してみてください。
近所で見かけた柊(ヒイラギ)
この情報は、「統括団体(広島市経済観光局農林整備課)」により登録されました。