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桜と春の山
(令和2年4月)

 今年も桜のきれいな季節になりました。

 桜と一言に言っても、いろいろな種類があります。
 その中でも一番有名な桜は、「ソメイヨシノ(染井吉野)」だと思います。(左写真:ソメイヨシノ(広島市中区)
 その他には、ジンダイアケボノ(神代曙)やカワヅザクラ(河津桜)などがありますが、開花時期が違ったり、花の色の濃さが違ったり、一重か八重かなど、いろいろな違いがあります。
 中には、ジュウガツザクラ(十月桜)という、秋頃に咲く桜もあります。

 ソメイヨシノは、江戸時代に誕生し、明治以降、日本全国に植えられ広まったとされています。開花予想として「桜前線」がありますが、そのほとんどがソメイヨシノを対象としています。その理由は、日本全国に植えられていることと、それらの木が一つの木を起源とするクローンであるため個体差があまりないことがあるようです。

 よく見られる桜はほとんどが品種改良された園芸品種ですが、野生種もいくつかあります。代表的なものは、ヤマザクラ(山桜)で、ソメイヨシノより少し早く咲く印象があります。春に山を見たときに、常緑樹や落葉樹がたくさんある中で、白くふんわりと見えるものがあったら、それはヤマザクラの可能性が高いです。

 また、春は、落葉樹が新しい葉の芽を出す季節でもあります。俳句の春の季語に「山笑う」という表現があるように、明るい雰囲気を感じることができると思います。
 ぜひ山の景色の変化を感じてみてください。

 シダレザクラ(広島市中区)
 
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