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山から木材を搬出する活動を行う団体を支援しています(令和元年8月)

本市には、約2万ヘクタールの人工林があり、これらの人工林は、山に木を植えてから約60年が経過して、建築用材などに利用できる大きさに成長しています。

最近では、山からの木材の搬出量が大幅に増えてきており、それらは木材市場などに出荷されています。

また、これまで、利活用が難しかった径の小さい木でも、チップや薪に加工することで、発電所のタービンを回す燃料や温浴施設のボイラー、家庭のストーブの燃料となるなど、新たな価値が生まれます。
(もちろん、山から木を搬出する経費が多く掛かってしまうと、赤字になってしまいますが・・・・)

こうした利活用の大きなメリットは、地球温暖化の原因として問題になっている二酸化炭素の排出量を抑制させるところにあります。

木質バイオマス燃料も、燃やすと二酸化炭素が発生しますが、木に固定された炭素は、もともと木が成長するときに大気中から吸収したものなので、大気中の二酸化炭素の量は変化しないことになります。

その他のメリットとして、木材の収集、加工施設や利用施設の運営への新しい雇用の創出、森林所有者への利益の還元、林業の振興、中山間地域の活性化などが挙げられます。
現在、燃料として使う木材に対するニーズが急速に高まっていて、山からの供給不足の状態が続いています。

山からの木材の搬出量を増やすためには、森林組合などの林業事業体だけでなく、森林所有者や地域の皆さん、搬出作業をやってみようという有志の皆さんの取組が重要であると考えています。

こうしたことから、本市では、間伐後、森林内に放置されている未利用材を搬出して、チップや薪などの木質バイオマス燃料等に利活用する取組を支援しています。
支援の内容は様々です。
山から木を搬出する際には、森林組合では大型の林業機械を使いますが、林業機械を持っていない団体には、市から団体へ木を引っ張って搬出する簡易な林業機械(ウインチ)をお貸ししています。
また、この簡易な林業機械を安全に使用して頂くための講習会も開催しています。
9月1日の市民と市政に、募集記事を掲載しますので、興味のある方はぜひご参加ください。

併せて、活動に必要となる経費への助成制度もありますので、これから活動を始めてみようと思われる方は、遠慮なくご相談ください。
 
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