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  『寺山公園作り活動報告』(寺山公園をつくろう会) 2012/04/10
「寺山」広島市安佐北区可部東の標高100m余の小高い丘のような12ヘクタールの里山です。
平成20年、広島県は寺山の東半部に広島県立可部高等学校を移築しました。
広島市は、寺山総合公園建設用地として残り約6ヘクタールの山地部を取得いたしました。
平成20年1月、寺山周辺の町内会、自治会、および可部町の諸団体は、広島市安佐北区長から、市の厳しい財政事情により、地区住民による寺山山地部の公園化計画への協力要請を受け、7月15日これに賛同する町内地域10団体の代表と協議し「寺山公園をつくろう会」を結成しました。会長には、この山の実態に詳しい、やままゆ同好会の会長小田貢氏を推薦し、同年8月27日実行委員会を発足、活動財源として「市民協働森づくり支援事業」の助成を受け、寺山公園づくりの取り組みにかかりました。
ここ半世紀にわたり放置されたままの寺山は、思いのほか荒れ果てています。
過去数回の台風による倒木の放置、戦後植樹されたヒノキは手入れのとどかないまま林立し、野鹿の被害により枯死木の状態で無残に立ち枯れ、雑木は繁茂し山道をふさいでいます。残されたものは狸の住まいと、野鹿の群れと鹿のもたらすダニです。
鹿は、寺山を住いとして、周辺の住民にも大きな被害を与え、その対策に地元住民は苦慮しています。
平成20年9月8日、寺山公園をつくろう会実行委員会23名が参加し、寺山の実態調査をおこないました。調査の順路は、やままゆ同行会の案内で、寺山神社、耳観音、水晶谷、稲荷神社、シリブカガシの森、やままゆの森から頂上への約2kmの行程。
9月9日から毎週火曜日を作業日とし8時30分から作業開始、実行委員48名の中から自主参加で、明るい森づくり作業を開始いたしました。森づくりについては、「もりメイト倶楽部」より里山整備士の要請を受けその指導による作業を開始しました。
平成20年度の活動資金は「市民協働森づくり支援事業」の助成を受けました。巨大樹の倒木が多く横たわり、作業開始から困難な作業となりましたが、チェンソーの購入により作業の進捗は大幅に改良されました。雑木を伐採し、周辺の雑木を整理すると、空間環境が整い、日射しの良い明るい森となります。
里山整備士の指導を受けながら伐採された雑木を整理整頓します。事故防止安全対策として、地元企業よりヘルメットの寄贈を受け作業者全員が着帽しています。
平成21年度活動財源 広島県「みどりづくり活動支援事業」から助成を受けました。
乱雑に放置されたままの倒木は、適当な個所にまとめ、荷崩れを起こさないように杭打ちして確保しています。
明るい森づくり作業も順調に進む中で、区役所所管課の要請により、遊歩道づくりを優先するとの要請により、森づくり作業をいったん中断し、遊歩道づくり計画書の作成にかかりました。
明るい森づくり整備作業の出役作業者は約800人。
平成22年度活動財源 区「住民に身近なまちづくり推進補助事業」の助成を受けました。
遊歩道の調査、測量に入り8ルートの予定路線を選択し区との協議に入り、5ルート(約2km)を採用しました。
ルート1・歩道橋ルート、2・上原橋ルート、3・観音ルート4・水晶谷ルート、5・やままゆの森ルート。
階段部は、できるだけ現地の木材を使用しますが、一部は、上原森林生産組合の支給を受けています。道幅は1.5mとしました。
遊歩道の作業は階段工より着手しました。使用材原木の採取から皮そぎ、横木、杭の製作と運搬、急坂部の掘削、横枕木の取り付け杭打ちと高齢者の頑張りはすごく、楽しみながら作業は順調にはかどりました。作業者の出役状況もよく毎回平均20名をくだりません。朝会で作業工程の指示だけで、申し合わせたように、木の皮そぎ、杭づくり、横木づくり、運搬、掘削、くい打ちと地面の馴らしなどに分担しての、自主的な頼もしい作業体制です。
スロープ部の作業は、山側法面の削り出しから谷側の土止め、根っこの掘りお越しと、作業者には未経験な土木の作業ですが、職人に負けない出来上がりです。土止めは、大木を引出して、取り付け、杭打ちで確保するなど、通行者の安全を考えて対処しています。特に大木の運搬は、ヒッパラーで作業道まで引き出して、あとは10人位の人力で現地まで運ぶ、人界戦術での作業も安全を考えた上でのチエです。
平成23年度活動財源 「市民協働森づくり支援事業」に申請済です。
遊歩道周辺に繁茂する樹木に樹木名札を付けるための、樹木の調査を「もりメイト倶楽部」の指導員との協同調査で2回目に分けて行いました。40数品種の木に、各ルートごとに約120枚の樹木名を取り付ける予定です。
名札は現在製作中で、後期最終月の取り付けとなります。
寺山公園(山地部)には、これから多くの遊山者を迎えることになります。
特に期待されているのが、近隣の小学校児童の自然学習、遠足登山です。子どもたちの安全遊歩を考慮して、道幅も150cmと広くなだらかで、ところどころに階段を取り付けています。
周辺の木には調査中の仮の樹木名札がついています。
遊歩道には、各ルートごとに見通しの良い5カ所に展望台を設け、休息用のベンチを置いています。
ベンチの製作は、現場から採取した仕用材を製材し、半年間乾燥させ、防腐剤を塗布し現地に運搬して現場の状況に合わせて組立ました。
ベンチの大きさや、形は全員の協議からの意見を採用しています。
直径60cmをこす巨大樹が、いたるところで台風により根こそぎ倒れています。人力で運び出すことは出来ません。
遊歩道の周辺に、簡易な腰掛を設置してみました。運搬に困難な巨大樹の倒木を適当な長さで、輪切りにし、木蔭となる風通しの良い個所に休息用に埋め込んだだけの簡易な腰掛ですが、自然と調和しています。これも作業員の工夫の一つです。
遊歩道が交差する箇所には、案内板を取り付けています。案内板には、寺山公園内の全ルートを表示し、現在地と5ルートを色分けして、子どもたちにも分かり易く、安全に遊歩できます。
案内板に合わせて、道標を取り付けています。
写真の箇所は、水晶谷ルートと観音ルートの交差点です。展望も良く、ベンチ、案内板などが取りつけられています。
3本のルートが寺山の頂上につながります。
周辺の雑木を整理して、展望もよくなり可部の町が一望できます。左には広島湾、市中心部の高層ビルを見ることができます。
今期内には、行政側で鳥瞰図2面を取り付け2月後半に寺山公園づくりを完了する予定です。
11月末現在で、延べ作業日数108日、述べ出役者1748名です。
24年度は、維持管理体制に取り組む予定です。
 
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