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ホーム > 森づくりブログ > 森林ボランティアと里山整備士について(もりメイト倶楽部Hiroshima 会長 見勢井 誠氏)
ご存知のように生命体に必要な酸素や水を育み、地球温暖化防止など様々な公益的機能を持つ大切な森。その森は材価の低迷と過疎や高齢化により放置され荒廃しています。平成6年の渇水をきっかけに森林への関心が広まる中、広島市は平成8年から森林ボランティアのリーダ−を養成するため「もりメイト養成講座」を開催しました。
この養成講座を修了した1期生有志の呼びかけにより、森の再生と自然保護ならびに林業技術の向上を図る目的で任意団体『もりメイト倶楽部Hiroshima』を立ち上げ、12年目の活動を行っています。
季節に応じた森の手入れを行なってきましたが『木を育てる事も大事だが人を育てる事も大事』と小学校や子供会の子供達を年間200人以上も受け入れ、森林の手入れを通じた環境教育も力を入れています。
発足当初から会合日は毎月第4日曜日と決めていましたが、活動年数や会員が増すごとに部会も順次発足しました。
人工林の手入れをする『出前間伐部会』、雑木林や竹林の整備をする『里山部会』、整備で出た材料を使って森の工作をする『クラフト部会』、環境教育のプロを目指す『環境教育部会』があり毎週末にはどれかの部会が活動をしています。森林浴をしながら作業をすることは体にもよくストレスも発散されるため例会や部会に出掛けることが非常に楽しみです。
昨年7月広島市は5人の「里山整備士」を認定しました。森に関心を持ち森づくりに積極的に参加してもらうコーディネート役が大きな役割。認定を受けるためには「里山整備士養成講座」を1年間受講し、翌1年間は地域住民と一緒に森林整備などを実践するなど2年がかりで認定される仕組み。昨秋には山を持ちながら手入れに困っていた一市民が「ひろしまの森づくり県民税」と「里山整備士」に関する広島市の広報誌をみて、里山整備士に依頼があり、図面をもとに境界を明確にし、森林整備を行ったところ非常に感謝されました。
今春からは某労働組合が実施する里山再生事業のお手伝いも関わり始めました。「もりづくり県民税」も積極的に利用しながら地球温暖化防止のため市民や仲間と一緒に頑張っていきたいと思っています。

 
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